子供が急激に視力が落ちると弱視になることがあるなんて。

子供が急激に視力が落ちると弱視になることがあるなんて。

 ワールドカップ観戦で分かった、息子のあまり見えていない目。

あれは忘れもしない夏のある日。

まだ幼稚園に通っていた息子とテレビでワールドカップを観戦していました。

「日本ゴーーール‼」

やったー!

しかし…

アナウンサーの絶叫とともに、息子がテレビの真ん前に走って行くではありませんか。

「いま何対何かな?」といった感じで。

ちょっと待って!

そんなにテレビに近づかないと得点が見えないの?

恥ずかしながら、私は子供の目が悪くなっているなどとは夢にも思っていませんでいた。

「えっ、まさかあの文字が見えないの?」

私の剣幕に息子はオドオド。

「見えるの?見えないの?」

こうなったら息子は貝のように口を閉じてだんまりです。

今になって思えば、本当に可哀そうなことをしたと思っています。

子供心に「これは大変なことになった」と暗い気持ちになったでしょう。

サッカー観戦をしていた楽しい雰囲気が、あっという間に重苦しく沈んでしまいました。

   眼科で視力検査。でもなぜか途中で中断されて。

すぐに近所の眼科へ。

早速視力をはかります。

あー、全然見えてない。

隣で見ていた私にも分かります。

結果は0.3と0.5。ガーン…。

次は矯正視力の測定。

分厚い黒縁の枠だけのメガネをかけて、いろいろレンズを入れ替えてはかるあれです。

ところが、

どのレンズを入れても、息子は首をかしげるばかり。

えっ、何でメガネかけても見えないの??

すると視力を測ってくれていた先生が、

「お兄ちゃん、今日は疲れているみたいだからまた今度にしようね」

視力測定を途中で終わらせるではありませんか。

息子は前のめりになって、やる気まんまんモードなのに。

えー、まだまだできそうなのに、なぜ?

しっくりこない気持ちのまま、その時は二週間後の予約を取って帰宅しました。

家に帰ってから、ふと幼稚園でご一緒したお母さんのことを思い出しました。

息子さんが弱視で、メガネで矯正しているのです。

目が悪いのではなくて、目の焦点を合わせるのが苦手なので、メガネで焦点を合わせる訓練をしているとのこと。

今はメガネがないと近くのものがよくみえないけれど、将来的には問題なく遠近見えるようになるそうです。

でも、子供の弱視に気づかないで放置してしまうと、大きくなったときメガネをかけても矯正視力が出なくなってしまうようなのです。

彼女に教えていただいて初めて、メガネをかけても視力が出ないことがあるのを知りました。

そして…

うちの子これじゃん!

と青くなったのです。

それからは夜も寝れない毎日。

子供を寝かしつけてから、夜な夜なネットで子供の近視について調べまくりました。

近視から弱視になることがあるなんて。自分の無知に茫然。

いくらネットで検索しても、私が知りたい情報は見つかりません。

みんな生まれつきの弱視のことばかり。

それでも1件、幼児期に急激に視力が低下すると、弱視になる可能性が無くはない、と書かれたサイトを見つけました。

かなり専門的なサイトだったと思います。

でも私が本当に知りたかったのは、近視から弱視になった場合でも、治療すればメガネをかけると視力が出るようになるのかということ。

生まれつきの場合、訓練用のメガネをかけて焦点を合わせる練習をを早いうちに始めれば、ちゃんと見えるようになる。

それと同じことが、急激な近視から弱視になった場合でも言えるのか。

普通に考えたら、ちょっとそれは無理そうですよね。

あの時は本当に、子供になんて申し訳ないことをしてしまったのかと目の前が真っ暗になってしまいました。

結局、1週間ほとんど寝れないままで眼科に行き、受付の人に聞きました。

「検査の時途中で止めたのは、弱視になっているかもしれないからですか?」と。

受付の方は先生に聞きに行ってくださり、「そうです」とちゃんと教えてくださいました。

患者の多い眼科で、予約なしで診てもらうことは本来ならできないのですが。

あまりの私の悲壮な感じに同情してくださったのでしょう。

「今すぐ息子さんを連れて来れば、視力検査しますよ」と言ってくださいました。

あと1週間もあのまま待つのは無理だったので、本当にありがたかったです。

息子は幸いなことに弱視にはなっていませんでした。

本当にほっとしました。

そして、知らないということがどんなに恐ろしいことか身に染みたのです。

こんなことがあるなんて。

知っていれば、もっともっと注意したと思います。

好きな事をしている時の子供の集中力ってすごい。だからこそ休憩の号令が必要。

私の家系がみんな目が悪いこともあり、「子供の目も多分悪くなるんだろうな」と軽く考えていました。

そりゃ、何時間も本を見続けていれば、「休憩しないとダメよ」と言ったりはしていました。

でも、時間を決めたりはしてなかった。

だって本ですし。

ゲームは1日1時間と決めていたのですが。

ちなみに息子が何時間も飽きずに眺めていたのは、ゲームのキャラクターのガイド本です。

まあ、本と呼べるかは微妙ですけど。

ちょうど2人目の子供が生まれて、そんなに相手をしていられなかったというのもあります。

「ゲームじゃないから、ま、いっか」みたいな。

ある時など、寝っ転がって本を眺めていた息子に「休憩しながらね」と声をかけ、下の子をお昼寝させに別の部屋に行きました。

ところが一緒に寝てしまい、起きたらトップリ夕方に。

あわてて息子の様子を見に行くと、数時間前と全く同じ姿勢で、同じ本を眺めていて。

子供が好きなことをしている時の集中力と体力って、本当にすごい。

この時ばかりは、「何やってるの‼」とキィーっとなってしまいました。

スマホは使い方を考えて。ほどほどに利用できればいいですね。

わたくしの場合、与えすぎたのはガイド本でした。

でもスマホは、文字も読めないような、ゲームもできないような小さなお子さんでも喜んで見る動画などがあるようです。

今、スマホ育児の脳への影響がよく言われています。

でも私は、目へのダメージももっと知られてもいいのではないかと思います。

かしこく使えば便利なスマホ。

帰省や旅行などで何時間も公共交通機関を利用するときなんかは本当にありがたいですけど。