「いないいないばあ」の驚くべき育脳効果とは。

「いないいないばあ」の驚くべき育脳効果とは。

赤ちゃんが生まれたら、とりあえずやってみるのが「いないいないばあ」。

私も何度も何度もやりました。

ワンパターンになってちょっと喜び方が小さくなったら、アレンジ変えて。

でも本当は「なんでこんなことで赤ちゃんは喜ぶんだろう」と不思議で仕方がありませんでした。

赤ちゃんが「いないいないばあ」を喜ぶ仕組み、そしてその驚くべき育脳効果とは。

顔を隠して「ばあ」と出すだけ。赤ちゃんはなぜそんなことでニコニコ笑うのでしょうか。

生後すぐの赤ちゃんは、「いないいないばあ」をしても笑ったりしません。

「いないいないばあ」を楽めるのは、脳が少し発達したから。

大好きなママが「いないいない」と手で顔を隠しても手の向こうにはちゃんとママの顔があることを理解し(対象持続性の獲得)➡手をどけるまでの間もそのことをちゃんと覚えていて(短時間の記憶・ショートメモリーの発達)➡予想通りに「ばあ!」とママの顔が出てきた「やっぱり!」という赤ちゃんの脳をフル回転させて楽しませてくれるのが、「いないいないばあ」という遊びなのだとか。

「ママが手で顔を隠しても見えていないだけで顔がなくなった訳ではない」ことは大人にとっては当たり前のことですが、この対象持続性という感覚を獲得するのは早くても生後4~5カ月。

個人差があるので、1歳ぐらいで獲得する子も。

それまでの赤ちゃんは、目の前から隠れてしまったものは「なくなった」と思ってしまうのだそうです。

この単純な遊びがこんなに赤ちゃんの脳を刺激していたなんて驚きです。

「何がこんなに楽しいんだか」と思ったことがあるなんて、浅はかでした。

脳の研究なんてなかった時代から、こんなすごい遊びがずっと伝わって来ているなんて驚きです。

今「いないいないばあ」の育脳効果が注目されています。あれこれアレンジしながら、何度でも遊んであげたいですね。

「いないいないばあ」で楽しんでいる時、赤ちゃんの脳はフル回転で働いていると書きました。

この脳への刺激が、赤ちゃんの脳を育てるのに効果的なのだとか。

「手の向こうにはちゃんとママの顔が隠れてる」としばらくの間は覚えていられるショートメモリーは、脳の前頭前野が関わっています。

何度も同じ刺激を与えると、その都度、前頭前野の働きが活性化しているのだとか。

「同じ遊びで飽きないかな」「意味ないのかな」なんて思いがちですが、そんな心配はなさそうです。

赤ちゃんの反応が薄くなったら、アレンジ加えて。

「いないいない」と手で顔を隠す時間をちょっと長めにしてみたり、手の代わりに新聞などで本格的に隠してみたり。

シンプルな遊びだけど、工夫次第で無限大に楽しめそうです。

ベストセラー松谷みよ子著『いないいないばあ』の素晴らしさ。

初めての子供が生まれた時に、松谷みよ子さん書いた『いないいないばあ』という絵本をお祝いでいただきました。

子供たちは2人とも大好き!

1日10回も20回もせがまれて読みました。

まだハイハイしかできない息子が、右手にこの本を持ち、左手で体を引きずるように近づいてきて「ハイ!」と渡して読むのをせがんだ姿が今でも目に焼き付いています。

当時は「よく飽きないなぁ」と不思議に思っていたのですが、今ならなぜ子供たちが何度でも楽しめたのかが分かります。

この本の最初の見開きは。

ネコが手で顔を隠している絵と、

いない いない ばあ

にゃあにゃあが ほらほら

いない いない………

という文。

ここで赤ちゃんは「次のページでネコちゃんが『ばあ』と顔をだすぞ」とわくわくし、次のページで本当にそうなって「ほらね!思ったとおり」と喜ぶしくみ。

初版はなんと1967年です。

版を重ねながら、実に半世紀以上も子供たちに愛され続けてきたのも納得です。