イヤイヤ期の対処法はこの二つで決まり。あなたはどちら派?

イヤイヤ期の対処法はこの二つで決まり。あなたはどちら派?

早い子だと2歳ぐらいから始まる‟イヤイヤ期”。

私も「一言も言う事を聞かない」状態の子供たちに大いに手を焼きました。

毎日をやり過ごすだけで、精一杯。

毎日ヘトヘトで、どう接したらいいのかなんて考えたことありませんでした。

なぜこんなに言う事を聞かないのでしょうか。

子供が育ってしまった今、どうすれば良かったのかいろいろ調べてみました。

「お風呂に入るだけ」なのに、毎日バトル。外に出しちゃったこともあります。

娘はお風呂に入るのが大嫌いでした。

毎晩「お風呂入るよ」「ヤダ」「そろそろ入るよ」「ヤダ」「ママ先に入って寝ちゃうよ」「ヤダ」の繰り返し。

何時間も。

冬は「数日入らなくてもいいや。もう知らん」と諦めちゃったりもしました。

でも夏は。

毎日汗だくになって遊んでるのに、シャワーも浴びずに寝せることはできない。

様子を見ながら時々声をかけて、やっと入るのは3時間後などという日もありました。

あんまり言う事を聞かないので、泣き叫ぶ娘を引きずって外に出したこともあります。

娘がドアをドンドンと叩いて、「ママ開けて~。ごめんなさい。お風呂入る」という展開を希望していたのですが、意に反して外は「シ~ン…」。

泣き声もしません。

「あれ?」と思ってドアを開けると娘の姿はなくて。

あわてて探しに行くと、娘は裸足のままスタスタどこかへ行こうとしています。

「待って~‼」と追いかけあわてて連れ戻しました。

娘に言う事を聞かせるなんて、絶対に無理。

強く強くそう思いました。

❝イヤイヤ期❞は前頭前野がまだ育っていないから。言い換えれば「言って聞かせる」ことを期待しても無駄ということ。

イヤイヤ期の子供の脳のスキャン画像を見てみると、前頭前野という部分が未発達ということが分かります。

前頭前野とは、自分の「あれがしたい、これがしたい」という衝動を抑える、いわば理性をコントロールするところ。

そこが年齢的に発達していないのですから、言っても聞かないのは当たり前。

でも親は社会生活を送っている人間です。

子供がお山のサル状態では家事もままなりませんし、お外に連れて行けません。

どうすればいいのでしょうか。

いろいろ調べてみると、接し方に大きく2つの流れがあることが分かりました。

どちらを選ぶかはお母さん次第。

2つに共通しているのは、「言う事を聞かない子供の気持ちをを否定しない」ということ。

だってしょうがないんですから。

その1.前頭前野を育てるつもりで接する。

反響の大きかったNHKの「お母さんが非常事態」で紹介されていた方法です。

「我慢しなければいけない理由」を伝え、子供が「自ら進んで我慢できた時」に思いっきり褒めてあげるというもの。

しっかり褒めてあげることで脳は喜びを感じ、「また褒めてもらえるように頑張ろう」という気持ちが芽生えるのだそうです。

その繰り返しが前頭前野を育てるのだとか。

怒鳴ったりするなどして子供が恐怖心から言う事を聞いても、脳は発達しないのだそうです。

さて、この方法を当時の私が知っていて、実践したとします。

どう考えても「そろそろお風呂に入ろうか」「うん」「偉いねぇ。いい子いい子」となったとは思えません。

そこでこの番組でもアメリカの最新科学研究が編み出した「子供の前頭前野を育てるゲーム」を紹介しています。

詳しくはNHKの「ママたちは非常事態」のサイトを参照していただくとして、ここで簡単にご紹介すると。

2人1組の子供に、「口」と「耳」の絵が描かれたカードのどちらかを渡します。

「口」のカードを渡された子供は話す役、「耳」のカードを渡された子供は聞く役というルールを決めるのです。

そして、ここが一番大事なのですが、それぞれがちゃんとルールを守って話したり聞いたりできた時、「よくできたね!」と思いっきり褒めてあげると前頭前野が効果的に育つのだそう。

これをそのまま家庭で実践するのはハードルが高いので、例えばお風呂に入らない子供に「時計の長い針がココに来たら、お風呂タイムよ。ちゃんとピッタリ入れるかな?」などとゲーム風に誘い、もしちゃんと守れたら思いっきり褒めてあげるとか。

私も時計の針作戦は何度か試し、何度かはちゃんと守ってくれたことがあったのに、「今日は珍しいな」と思うぐらいで褒めてあげるという意識はありませんでした。

もしちゃんと子供がルールを守ろうとして守れた時、思いっきり褒めてあげて子供の「嬉しい」という気持ちを引き出せていたら、もう少し穏やかなイヤイヤ期が過ごせたのかもしれません。

その2.イヤイヤ期改め❝ブラブラ期❞。できる限り子供の好きにさせる。

保育現場を中心に反響が大きかった、北海道大学の川田学准教授の提案です。

そもそもの発端は、チベットからの留学生の話を聞いたところから。

チベットでは2、3歳の子供はその辺でブラブラして過ごしているのだそうです。

排泄がしたくなったら道端で済ませて通りがかった大人におしりを拭いてもらい、お腹が空いたら近所の家をノックして、何か食べさせてもらう。

好きなだけ自分のしたいように過ごしているので、この時期の「第一次反抗期」的な様子、つまりイヤイヤ期のような手に負えなさは見られないのだそうです。

子供にとっては本当に素晴らしい環境ですが、日本ではまずムリでしょう。

川田准教授も「このまま実践!」という意味で提唱しているわけではありません。

今の日本の環境で出来ることと言えば、あまり食事の時間に縛られずに子供のお腹が空くまで待つとか、なるべく子供が「いい子」でいなくてはいけないような場所に連れて行かないなどでしょうか。

公園で遊んでいて真っ暗になっても帰りたがらないことも多いですが、時には気の済むまで付き合ってあげるとか。

その代わり夕食は超手抜きで。

ちょっと働くお母さんにとっては難しいかもしれませんが、少なくとも「この時期の子供はこんな生き物」と諦めるだけで、少しは気持ちが楽になるような気がします。

最後の手段.モノで釣る。

この時期限定の方法ですが、あまにも言う事を聞かなくて手に負えなくなった時、怒ったりするよりも、好きなおやつなどで気を紛らわせるのが効果的だそうです。

「え?クセになるんじゃないの?」とも思いがちですが、脳が未発達な子供は「この前泣いたらおやつもらえたから、また泣こう」などと考える知恵も発達していないので、あまり心配する必要はないのだそう。

あくまでこの時期限定として。

4歳とか、それ以上になってくると知恵もついてくるのでこの方法はご法度。

そういえば、ママ友でいつもアメを持ち歩いている人がいて。

もちろん彼女は関西人。

子供同士がおもちゃの取り合いなどでケンカを始めると、すぐに「アメちゃん食べる?」と取り出していたっけ。

この時期の子供って不思議なもので、アメと聞いたとたんに顔がパァーっと明るくなって、ケンカのことなんか忘れて飛んで来てました。

そして今思い出すのは、姉の夫のこと。

義兄は外出中にイヤイヤ期の娘ハナちゃん(仮名)に手を焼くと、すぐに「家に帰ったらいいもんあるよ」と言っていたそうです。

するとハナちゃん(仮名)はすぐに義兄の言う事を聞いて、「買って買って」や「もっとゲームやる」を止めたりするのだとか。

この事を当時の姉は快く思っておらず、よく私にグチを言っていました。

姉の不満の要約は。

「パパは困ったらすぐに❝家に帰ったらいいもんある❞で釣るねんで。家に何もないのに。ハナちゃん(仮名)もな、モノに釣られて言う事聞くねん。でもそんなん意味ないやん。ちゃんと聞き分けて言う事聞かなアカンのに。毎日毎日私が聞き分けさせようとして苦労してるのに、週末にパパがモノで釣ってたら私のしつけが台無しや。ハナちゃん(仮名)も可哀そうに、せっかく我慢しても家でいいもんもらったこと一度も無いねんで。家に帰ったらすっかり忘れてんねん」

姉と同じようにイヤイヤ期の子供に手を焼いていた私は、「これだから男の人はなんも分かって無いなあ」などと共感していたのですが。

今思うと、「イヤイヤ期の子供を言い聞かせようとしていた」ことこそ、私たち姉妹の疲弊の原因だった気がします。

そして何のアテも無いのに自信満々に「家に帰ったらいいもんあるよ」と言い続け、家に帰ってもいいもんをあげようとしなかった義兄を頼もしく思い出します。

もちろんこの手はハナちゃん(仮名)が家に帰るころにはすっかり忘れてる時期だからできること。

帰宅後「あの時言ってたいいもんちょうだい」と言うようになったら、もう卒業です。